荒沼キャンプ場
 マルバマンサク(丸葉満作) マンサク 科   ウラクロシジミの食草
山地の林縁に生える落葉低木。
高さ:3-5m  花期:3月〜4月
名は、早春に一番初めに「まず咲く」ところからとも、また木に
たくさん花をつけることから「満作」からついたともいわれる。
葉にタンニンを含み、外傷や内臓器官の止血に使われた。
葉に先駆けて2〜3個の両性花をつける。 (場所:はんのき・曲沼駐車場)
 イワナシ(岩梨)  ツツジ科  a4食

果実は夏に熟し甘く食べられる。

山地の林縁などに生える常緑の小低木。
 高さ:15cm     
花期:4-5月
果実の味が梨に似ているのでこの名がある。

 タムシバ (匂辛夷)  モクレン 科  
花は葉の展開に先立って咲く。
山地に生える落葉小高木から高木。
 樹高:5-10m 
花期:4-5月 別名:ニオイコブシ
コブシに先駆けて白い花を開く。
尾根などのやや乾燥した場所にもよく生育る。
花は葉の展開に先立って咲く。
花弁は6枚、顎片は3枚で白く、小さな花弁のように見える。
がく片は花弁の2分の1から3分の1ぐらい。
 ムラサキヤシオ(紫八染) ツツジ 科  

山地の林縁などに生える落葉低木。
 高さ:1-3m  
花期:5〜6月
紫色の染料に8回(何度)も浸して染め上げたような美しいツツジの意。

(場所:荒沼湖畔舗装道)

 ウスノキ (臼の木) ツツジ 科  食
山地の林床などに生える落葉低木。
 高さ: 0.5〜1m  
花期:4〜5月         実:7月中旬
実の先が6角形?。
先端がややへこんで角ばった感じの果実を臼にたとえた。
山での作業中に食べると疲れがとれる。別名:カクミノスノキ(角実の酢の木)。
 ツルアリドオシ(蔓蟻通し) アカネ科  a3
花は2個こずつ並ならんで咲さく。

山地から亜高山の林内に生える常緑の多年草。
 長さ:10〜40cm
花期:6〜7月
茎は地面をはい節々から根を下ろす。
名前は、外見がアリドオシ(アカネ科)に似ていて、つる性であることから。
(アリドオシの名は、葉のつけ根にあるトゲが蟻を刺し通すほど鋭いことからである。)
茎は地を這って分枝する。
 ガクウラジロヨウラク(萼裏白瓔珞)  ツツジ科  
山地に生える落葉低木。
 高さ:1〜2m  
花期:5〜6月
花は淡紅色で筒状鐘形で、筒先が浅く5裂する。
萼の長いものはウラジロヨウラクの変種で
、ウラジロヨウラクに比べ、萼が線形で
長く7-9ミリあることで区別する。どちらかというと高山や日本海側の多雪地に多く、
太平洋側に多いウラジロヨウラクと住み分けている。

ナツハゼ(夏黄櫨)  ツツジ 科    食    10月上旬

山地に生える落葉低木。
 高さ:1〜2m 花期:5〜6月 
主にアカマツ二次林に生育し、尾根などに多い。
小さな鐘形の花が多数たれ下がって咲く。果実は球形で白粉をつけ、黒く熟し食べられる。
和名は夏ころからハゼのように紅葉するとの意味である。
春の新芽も赤みを帯びる。

コバギボウシ(小葉擬宝珠) ユリ 科

山野の湿地などに生える多年草。
 花期:7〜9月  高さ:30〜50cm
つぼみの形を橋の欄干らんかんの擬宝珠に見立てた名前。
花被片は淡紫色で内側に濃い紫色の筋が入る。花は1日でうなだれる。

ヤマナラシ(山鳴らし)  ヤナギ 科

山地に生える落葉の高木。 *雌雄異株
属名はPopulus であり、日本のポプラである。
 高さ:20m 花期:4〜5月
名前は長い葉柄があり、押しつぶしたように扁平で、
微風でも音をたてる
ことによる。
別名はハコヤナギ(箱柳)で、材は柔らかく、加工しや
すいので箱などの細工物やマッチ
の軸などに使われた。

ウダイカンバ鵜松明樺) カバノキ科

山地に生える落葉高木。別名:マカンバ・サイハダカンバ
 高さ:25m 太さ60cm以上  花期:5月
葉の基部は深い心形。(ダケカンバは円形または浅い心形) 
鵜飼の松明(たいまつ)が名の語源。
燃えやすく雨の中でも消えないことで知られる。
中国では樺の灯火を華燭と言い、途中で消えないので縁
起が良いとされそれが華燭の典の由来とされる。

リョウブ(令法)   リョウブ 科

山野に生える落葉小高木。
 高さ:6〜10m  花期:7月〜9月。
樹幹はサルスベリのように 平滑、紅褐色で斑になってはげる。
古名でハタツモリといい、
若葉を食用にした。 「令法」別名「畑積り」。
奈良時代、飢饉時の救荒食物として畑の面積に応じてリョウブ
の植付け量を法令で定めていた。

ホツツジ(穂躑躅)  ツツジ 科

日当たりのよい山地に生える落葉低木。
 高さ:2m   花期:8〜9月
花は白色か帯紅色で、3枚に裂けて反り返る。
全株に有毒成分を含み、誤食すると頭痛、嘔吐、下痢などを起こす。
ハチがこの花から蜜を集め、それを食べて中毒した例があるらしい。