TOP

     
スミレ科には,23属約800種が知られており,そのうちの21属は木本(樹木)の種。スミレ属はスミレ科最大の属で,約400種が知られている。日本に56種が自生。
タチツボスミレ(立壺菫) スミレ科
地上茎のあるスミレ   多年草。
花柄は茎の葉の付け根から出るものと、株の根もとから出るものがある。

 高さ: 5〜20 cm  花期: 4〜6月  
花の頃の丈は10cmほどだが花の後は30cmほどに伸びる。 
和名: 「坪」とは道端や庭の意味で、そういう身近な所で見られることからツボスミレという。
オオタチツボスミレ(立壺菫) スミレ科
低地〜山地の明るい林縁などに生える多年草。
 高さ: 20〜30 cm  花期: 4〜6月   
「坪」とは道端や庭の意味。
花の色はやや赤みが強い淡紫色で、距が白いのが特徴。
タチツボスミレより葉は丸く心臓形で葉脈はへこむ。葉質はやわらかく、波打っているものが多い。托葉は櫛の歯状だが、タチツボスミレにくらべると、幅が広くて切れ込みが浅い。側弁には毛がない。
ツボスミレ(坪菫) スミレ 科
山野の湿地に生える多年草。 

 高さ:5〜20cm  花期:5〜6月
ツボは庭の意味。別名ニョイスミレという。(如意菫)、如意は孫の手に似た仏具のことで、葉の形が似ている。一般的なスミレの中でもとくに小さな花をつける。花は白色で1cmほどと小さく、唇弁の紫色のすじが目立つ。距は特に短い。(場所:井守沼。。。大群落)
ス ミ レ (菫) スミレ 科
人里の日当たりのよい場所に生える多年草

 高さ:10〜15 cm  花期:4〜5月
漢字で[菫]。名前の由来に定説は無いが,一説には花の形が大工道具のすみ坪に似ていることによる。
ヒメスミ レ (姫菫) スミレ 科
人里の日当たりのよい場所に生える多年草
 高さ:5〜8 cm  花期:4〜5月

濃い紫色の花はスミレに良く似ているが、葉の幅が広く三角状被針型で、葉柄の翼は殆どない。
スミレの花径が2cm程度であるのに対し、ヒメは1cm〜1.5cm程度と小さく、花弁も細身
フイリシハイスミレ(紫背菫) スミレ 科
山地の林内に生える多年草。

 高さ:5〜10cm 期:3〜5月   
葉は細長く、基部が深いハート形先がとがるりほぼ垂直にたてる特徴がある。 花は紅紫色。 葉の裏面が紫むらさき色を帯おびる。

(場所:本館〜板橋連絡コース群生、各地)
フイリヒナスミレ(斑入り雛菫) スミレ 科
山地の林内に生える多年草。
       ”葉脈の白い筋が特徴”

 高さ10cm  花期:5〜6月位
2cmほどの薄紅色の花を数個付ける。
名前は葉に白斑があるヒナスミレの意。
少し薄暗いような所に咲いていることが多い。
葉先は細く尖り、基部は心臓形。
(場所:曲沼東歩道沿い、夜間ハイクコース)
スミレサイシン(菫細辛) スミレ科
山地のやや湿った林床などに生える多年草。

 高さ:10〜20cm  花期:4〜5月
和名の由来は、ウスバサイシンの葉によく似ていることによる。「サイシン」とは根をなめると辛く、葉柄が細いことから「細辛」なのであるが、このスミレの根は辛くない。 地上茎はない。葉は花に遅れて開く。
ナガハシスミレ長嘴菫) スミレ科
(タチツボスミレ類)
距が2cmぐらいと長のが特徴。
距が長く後ろへ跳ね、花が正面から押しつぶされたように咲いていることが多い。特に上弁が後ろへ反り返る。

スミレの仲間の花は、後方に距(きょ)と呼ばれる膨らみを持っている。ナガハシスミレは、この距が特に長いので長嘴菫(嘴の長いスミレ)と名付けられている。天狗の鼻のようにも見えるところから、テングスミレ(天狗菫)ともいう。
エゾアオイスミレ(蝦夷葵菫) スミレ科
山地の明るい林縁、林下に生える多年草。

 高さ:10〜15cm  花期:4〜5月
ほふく茎は出さず、葉は越冬せずに枯れる。
花は淡紫色〜白色。上弁は後方にそり返り、側弁はあまり開かない。花柄をしっかりと直立させる。
葉は ビロード状の微毛を密生し、球状のさく果を付ける。  (別名マルバケスミレ