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フキ   キク科        


フキの果実 /花の後に遅れて出た葉
雄株

雄花


雌株

雌花

雌花の様子

雌花の中に2本前後の雄型の小花(雄花のダミー)があることが多い

左が雄花のダミーで、冠毛は雌花(右)と比べると貧弱であるが、存在感はある。


 [フキノトウ(蕗の薹) 
早春に、葉に先がけて苞葉に包まれた花序の集まりを地上部にあらわす。これを「フキノトウ」といい、若芽を食用にする。雌雄異株で、雄花は淡黄色、雌花は白色。
雌花は、茎を高く伸ばし綿毛のある種子を飛ばす。雄花はあまり高くならず、花後に枯れてしまう。

 [フキ]

根茎に養分を蓄え越年し、この根茎から地中を走る枝(地下茎)を出して、盛んに増える。この地下茎の先に出る花茎がフキノトウ。葉は開花後、地下茎から出る。長い多肉質で中空の葉柄を持ち、腎円形で、灰白色の綿毛をかぶっている。フキの茎は短くて、地上部には現れず直接葉を出す。

  フキの変種として有名なものに、葉柄が2mほどに達するアキタブキ(秋田産)、ラワンブキ(北海道産)がある。これは大型の変種に対し、小型のキョウブキがある。
  日本では古くから、ポピュラーな山菜として食べられ、江戸時代には既にフキの栽培がおこなわれていたようである。フキには二種類ある。@茎の付けねが少し赤い赤蕗(繊維が多い  皮が厚い  葉柄が角張って葉も粗い  料理に不むき)  A青蕗(皮も葉も薄くて丸い  葉柄の繊維が少なく、柔らかい  味が良い)。