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   《仏炎苞 

雪解けとともに白い顔を出し、春が進むにつれて成長していくミズバショウ。
白い部分は、花序全体を包んみ保護する役目をする苞葉で、形が仏像の光背に似ているので仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれている。仏炎苞はサトイモ科の植物に見られ、ミズバショウのほかにザゼンソウヒメザゼンソウカラスビシャクコンニャクマムシグサの仲間などがある。

仏炎苞をもつ植物のミズバショウ

サトイモ科 ミズバショウ属
山地の湿原などに群生する多年草。 
 花茎:30cm 葉長:80cm  花期:4-5月
白い花びらのように見えるのは仏炎苞と呼ばれ葉の変形したもので、この中の棒状の穂が花の集まり。

地下に太くて臭い根茎があり、冬眠から覚めた親熊が根を食べるのを見た屯田兵が食べたところ、激しい腹痛と下痢で苦しんだそうである。
これは冬眠後などのツキノワグマが体内の老廃物等を排出するための嘔吐剤・下剤として食べるたのであり、人間は真似して食べてはいけない。


いろいろな「苞」

花柄のすぐ下にある葉が変形したものを苞という。
●普通の葉より小さいがあまり変わらないもの。
●大きさや色などが目立つようになったもの。
ドクダミ ヒメザゼンソウ
ヤマボウシ キタマムシグサ